おすすめ映画、DVDの採点・批評・評価・ランキングのレビューサイト

          

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  • 2013.02.12 Tuesday
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父親たちの星条旗 / Flags of Our Fathers ☆☆☆☆★

                
『マスコミは怖いな・・・って映画』



ストーリー:第2次世界大戦の重大な転機となった硫黄島の戦いで、米軍兵士たちはその勝利のシンボルとして摺鉢山に星条旗を掲げる。しかし、この光景は長引く戦争に疲れたアメリカ国民の士気を高めるために利用され、旗を掲げる6人の兵士、ジョン・ブラッドリー(ライアン・フィリップ)らはたちまち英雄に祭り上げられる。
(シネマトゥデイより)


第二次世界大戦中最も重要かつ激戦だった戦場のひとつに、硫黄島の戦いがある。"Ioujima"と英語でもその名前が出てくるように硫黄島の戦いはアメリカ人にも強烈な印象として残っている。実際に第二次大戦中の功労者は相当数が硫黄島の戦いでの兵士達に送られているほどだ。

当時日本軍にとって硫黄島は、アメイカ本土爆撃への中継地、あるいは前線としての重要な役割を果たしていた。事実この戦いの後日本は本土に攻め込まれ敗戦へと追いやられる。 この戦いを日米両サイドから製作されたのがこの映画だ。ちなみにこちらはアメリカ側を描いたものである。監督は俳優としても監督としても有名なクリント・イーストウッド。日本語側からの視点は『硫黄島からの手紙』によって描かれている。

戦争の最中、沈んでいく国を盛り上げようとある種シンボルのような存在が必要だった。それがAP通信によって撮影された兵士達が星条旗を丘に立てようとしている有名な写真だ。事実あの写真によってアメリカ国内は盛り上がり、勝利の雰囲気が漂った。

ところがこの写真が撮影されたのには裏があった。実際には広告目的で撮影されたこの写真は写っている兵士達をヒーローにして資金を集めようという政治的背景があった。
この映画の特徴はアメリカ批判だ。戦争に良いも悪いもなくアメリカは悪者をやっつけて戦争に勝った。というような思想が感じられない。この作品はアメリカ側からの視点で描かれてはいるが、決してアメリカが正しかったという主張をしているわけでもない。

制作者の感情が入りがちな戦争映画において自国を客観視している映画も珍しいし、観ていて戦争の本当の残酷さ、悲惨さを身につまされる。一方で弾丸となって飛んでいく兵士があり、安全なところで金儲けをしている政治家がいる。アメリカにとっての第二次世界大戦と日本にとっての第二次世界大戦はまた違うものだったのかもしれないと気づかせてくれる映画だった。

おすすめ映画批評.comの採点・・・75点


ワールド・トレード・センター / Untitled World Trade Center ☆☆☆★★

                
『忠実に描かれた事実を超えられない映画』

おすすめ映画批評 ワールド・トレード・センター / Untitled World Trade Center

ストーリー
2001年9月11日、港湾警察署のベテラン巡査部長ジョン・マクローリン(ニコラス・ケイジ)と署員のウイル・ヒメノ(マイケル・ペーニャ)らは、同時多発テロの被害を受けたワールド・トレード・センターへ駆けつけた。マクローリンとヒメノら5人はビルの中に入って人々を誘導するが、崩落によって内部に閉じ込められてしまう。
(シネマトゥデイ)


アメリカ同時多発テロ事件を描いた映画は数多く存在する。この『ワールド・トレード・センター』もそのひとつ。

オリバー・ストーンが現実に起きた同時多発テロを忠実に再現しようとしているのがよくわかる。あの時、あの場所で何があったのか、というのを感情や思想を排除して描かれているのが今までの9・11の映画とは違う。

ユナイテッド93と比較されることが多いが、プロパガンダ的要素が強いユナイテッド93に対してワールド・トレードセンターは事実を忠実に再現しようとしているのが特徴だ。

むろん、彼だっていつも社会派の映画ばかり撮っている訳ではないが、ほかでもない、 実際に事件に遭遇した人達の体験を忠実に再現している。

主人公のモデルとなった当人も、この映画の製作に深く関わっており、何度もエキストラとして登場する。撮影に当たって実物大のセットを組んだわけだが、そのあまりに実際の現場に似ていたため彼らは震えが止まらなかったらしい。

現実に即してありのままを伝えようとした点においてこの映画は素晴らしいし後に残すべき映画であるとも思う。正直ストーリー展開が面白いわけでもないが、そういうところはどうでもいい。作る側の意気込みの伝わってくる映画だ。

ただ、途中に入っている実際のニュースの場面や、映像が本編を吹き飛ばしている感もある。やはり実際の映像と作られた映像とは訴えるメッセージが違うからだ。9・11のドキュンメンタリーなどを観た人にはやはりフィクション(実際は違うのだが)というイメージの域を抜けられないのかもしれない。

同時多発テロ関連の映画の中では1番におすすめする映画

おすすめ映画批評.comの採点・・・70点

ディパーテッド / THE DEPARTED ☆☆☆★★

                
『ここまできてえぇ〜って映画』

おすすめ映画批評 ディパーテッド THE DEPARTED

貧困と犯罪が渦巻く、ボストン南部で生まれ育った2人の男。犯罪者一族に生まれ、自らの生い立ちと訣別するために警察官を志すビリー。マフィアのボス・コステロに育てられ、忠実な“内通者”となるために警察官を目指すコリン。2人は互いの存在を知らぬまま同じ警察学校で学び、それぞれ優秀な成績で卒業。コリンはマフィア撲滅の最前線に立つ。一方、ビリーに命じられたのは、マフィアへの極秘潜入捜査だった…。

02年の香港映画『インファナル・アフェア』をM・スコセッシがリメイクした作品。リメイクなのでしょうがないが『インファナル・アフェア』と比べて見劣りするという意見も多い。キャストはここ数年スコセッシとタッグを組んできたレオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソンとすばらしい。脚本も練られていてスリリングなストーリー展開を楽しませてくれる。

しかし、終盤にかけての積み上げてきた盛り上がりを全てぶち壊してくれる。途中まではかなり面白かっただけに非常に残念。リメイクでサスペンスアクションでこういう作品がアカデミー賞を取ったのには正直驚いた。

見終ってスッキリしたい人にはおすすめできないが、サスペンス好きは観る価値はあるかもしれない。

おすすめ映画批評.comの採点・・・70点

オープンウォーター / Open Water ☆☆☆☆★

                
『海が嫌いになる映画』

おすすめ映画批評 オープンウォーター Open water

言葉も通じないような外国にバカンスに来た二人。ボートに乗りダイビングを始めるが、ロストして漂流してしまうという話。実話に基づいている映画。

なんとも安っぽい設定だが、作りも安い。というより限られた予算の中で上手に作っている映画。パッケージを見て分かるとおり、鮫に襲われるのだが、スタントマンを使う予算がないとかで、俳優が自ら鎖で編んだウェットスーツを着て餌を撒き、集まって来たサメに本当に襲われるという離れ業をやってのけたらしい。それが本当だとしたら映画自体よりもよっぽど恐怖だ。

映画全体としては非常に怖い。何よりも、ダイビングをする身としては本当にありそうなのが一番怖い。というより嫌だ。

私もロストをした事があるが、ダイビング経験者ならこの恐怖は潜在的にあるだろう。与えられた恐怖というより、人間の潜在的な恐怖を擽る映画だ。

恐らくダイビングをやった人は怖くはないだろうし、観る人によってはっきりと怖いか怖くないか分かれる映画だろう。

モデルとなった話は興ざめなので触れないでおこう。

おすすめ映画批評.comの採点・・・85点

シッコ / Sicko おすすめ度☆☆☆★★

                
『税金払わなきゃ・・・って映画』

おすすめ映画批評 シッコ Sicko

『ボーリング・フォー・コロンバイン』『華氏911』に続くマイケル・ムーア監督の最新ドキュメンタリー。日本ではあまり知られていないアメリカの健康保険制度について取り上げた作品

国民皆保険の日本の制度が本当に恵まれていると痛感させられる。民間保険に入っていたのに、土壇場で保険会社に難癖をつけられ支払いを拒否された人などが登場するのだが、保険制度を民間会社に任せる危険性を知らしめてくれる。なんでも民営化すればいいってもんじゃないこと、安易に作られたこの制度がいかに国民に重くのしかかっているかが紹介されている。

今までのムーアの作品の中では間違いなく一番面白い。フランスとの比較。キューバとの比較、脚本、編集どれをとっても楽しめる。

何でもアメリカの真似をする日本には他人事であってほしいが、雑誌に載っていた著名人の感想が気になる。

「世界最悪の医療制度のアメリカ、日本がすぐ抜くからご安心を / 医師」

おすすめ映画批評.comの採点・・・85点

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